
わぁ、これ、いい! いい!
かがり火、なのであります。戦国時代を舞台にした映画やドラマなどで、合戦を前にした陣地でメラメラと燃えている、あの、かがり火なのであります(焼肉屋の店先を連想しないで欲しい)。
ELVISさんのウェブログで初めてこれを見たとき、おもわず胸の中で叫んでしまった。そして次の瞬間、もう Google の検索窓に「ガス」「かがり火」のキーワードを入力して詳しい情報や売っている店を探している自分がパソコンの前にあった。
ヒットしたウェブサイトの中には、もちろんショップの通販ページもあった。最初に見つけた店では、これではなく、地面に据え置くタイプの『かがり火25』という姉妹品を紹介していたが、それは売り切れだった。
据え置き型といっても戦国時代のものほど大きくはないが、戦いの前の緊迫感を想起させてしまう。ELVISさんの写真で見たものはキャンプの食卓の上に置けるミニサイズで、そしてそれには緊迫感ではなく心安らぐものを感じることができた。この炎に照らされながら、仲間と語らうもよし、独りで酒を呑むもよし…ミニサイズは別のショップで見つかった。
他にヒットした個人のウェブサイトなどを見て行くとやがてメーカー名も判ってきた。それではとメーカーのサイトに飛んでみたら、この商品についてはまったく触れられておらず、すでに生産が終了していることがうかがえた。さぁ、そうなると焦ってしまうのが人情だ。先ほど見つけたショップの通販ページに戻り、オーダーすることにした。この先当分キャンプの予定は無いというのに。
ほどなく届いた実物を見て思ったのは、なかなか綺麗な仕上がりだということ。スタンドはしっかり作ってあるし、バーナー部を取り囲むカバーは…てっきり箱のようなものかと思っていたら、プレスで抜いた板を3枚組み合わせて組み立てるものだと知ってちょっとビックリすると同時に、このアイデアに感心した。パズルのように組み立てるのは、ちょっとした遊び心や点火前のワクワクする心を刺激してくれるし、収納時にかさばらないというメリットもある。

週末を待って(いやぁ、長かった)点火してみると、もっとゴーゴーという音がするかと思っていたのだが、意外なまでに静かに炎が上がった。これなら食卓に置いても邪魔にならないだろう。愉しい時間を過ごすことができそうだ。写真を撮るためにシャッターボタンにかけた指の力を抜き、しばし揺れ動く炎に見入っていた。