
キャンプをやろうと思い立ったら当然テントが要る。ま、それまでにも叔父がボーリングの賞品で貰ったというテントを持ってはいたのだが、例の黄色い三角テントで、フライシートやグランドシートは付属していないという過去の遺物であった。
とはいえ、小型テントはまだまだ登山用が主流で、
ダンロップや
カモシカスポーツのエスパースなどが多く出回っていた。しかし、こちらは冬山に登るわけではないから、吹き流しのトンネル型出入り口などは使いにくいだけである。
そんな中で最後まで選択に迷ったのがこのオールシーズンドームと
モンベルのムーンライト3・・・結局「どうせなら(今まで使ったことがない)ドーム型が欲しい」「フライシートが4面をカバーしている」という理由でこちらにした。ただ、使ってみて判ったが、ドーム型だと直立する壁がないので、テントの端に座ると前屈みにならなければならなかった。

当時の雑誌に載っていたスペックでは、149cm×197cmで高さが120cm、重量が3.2kgということであり、表示では2~3人用とあった。形状はいわゆる「四つ手網」的なドーム型。一見2本のポールを使うように見えるが、天頂部でクロスジョイントを使用しているので4本のポールが集中する形になって、強度を上げると同時にポール1本あたりが短くなっている(これは設営・撤収時に抜き差しするポールが隣のサイトにはみ出さないので使いやすいのである)。本体だけなら設営に1、2分で済んでしまう。
元来が登山用なので風にも強そうだ。ポールからロープを出してペグダウンできるようになっているが、まだ使ったことがない。
オールシーズンドームの名の通り、冬山でも使えるようにオプションの内張り(買わなかった)と吹き流し出入り口を持っているが、使うのはもっぱら春・夏・秋なので出入りには反対側にあるメッシュの付いたパネルドアを使い、吹き流しは口を閉じて荷物置き場用の予備室として使っている。
残念ながら今では底部の防水も弱ってきて、雨が降らなくても朝には床が濡れている状態だし、縫い目が集中する天頂部から雨漏りするという欠点(フライ⇒クロスジョイント⇒本体⇒内張り取り付け用のループ⇒吊り下げたランタン⇒寝ている顔にかかる)もあるが、気軽に持ち出せて、ソロや2人くらいで寝るのには心が落ち着く広さなので気に入っている。
天頂部の雨漏りは、1996年の秋のキャンプで、フライの上の縫い目が集中した部分にに薄いポリエチレンシートを二重にしたもの・・・早い話が小さなポリ袋をガムテープで貼り付けるという簡単な方法で解決した。それまで何年も困っていたのは何だったのだろう。
FOOLクラブと名乗ってはみたが、泊まりのキャンプにでかけるのは、このテント購入以降になってしまうのである。