
友人たち、いや、この際名前を公表するが、
大しまクン と
トチロウ から誕生日のプレゼントにと送られてきたときには腰を抜かした。段ボールに包まれてはいたが、持ち手の部分が見えていて、それを見ただけで中身が何かを悟ってしまったのだ。いくら宅配便の送り状に「食器棚」と書かれていても、だまされないぞ。
合羽橋を歩いていて思いついたらしいが、いやはや、いったい彼らは何を考えているのか。ぼくは「友情」という言葉について、もう一度よく考えたくなった。
しかし、貰った物は使わねばもったいない。下駄箱にするには靴がつっかえるし、カメラバッグにするには大きすぎる。結局のところ、コンパクトストーブやカップ麺、ポリ水筒や割り箸などを入れると上手く収まったので、これをクルマに積んでXCスキーの時に持って行った。さすがにこれをぶら下げてスキーをするようなことはしなかったが、駐車場に戻ってきて昼食というときには必要な物が一ヶ所にまとまっているので便利である。
調子に乗って、数年後にこれをソリに乗せて引っ張りながら適当な昼食場所を探しながら歩いていたら、本物の出前持ちに間違えられて「この先に誰か居るんですか?」と訊ねられたこともあったっけ (^^ゞ
ランチセットだけではなく、変わったものも入る。試しに突っ込んでみたら、驚いたことにICIオールシーズンドーム、ウイングタープ、サーマレスト2本と小さなレクタングラー型のタープが収まってしまった。さすがにポールまでは無理だったが、テント関係一式がまとまったので、(まだ装備がこの程度の時には)夏のキャンプの時には、まず設営というと、おかもちと竿袋をクルマから降ろしたものである。
もちろん中身を出してしまえばキャンプ中はカラになっているので、仲間のところに料理のお裾分けをするときに使うという、考えて見ればこれこそ本来の使い方をすることもある。
最初は冗談のつもりで使っていたのだが、FCAMPのオフなどでは名物化しつつあり、そのうちに大量のグッズをクルマに積み込むときでも、なんとかこれを持って行けるよう苦心してスペースを確保するようになってしまった。
一時はスモーカーに改造しようかとも思った時期もあったが、もったいなくて手をつけずにいたら、2004年になって本当にこれを使ったスモーカーを発売した
メーカーがあったのでビックリした。
メーカー不明
(1990年2月入手)