
スノーピークは好きなメーカーの一つだ
好きだからこそ、なのだろうが
一方的な思い入れや注文というものもある
あるキャンプのイベントで山井社長と会う機会を得た
はじめは「あれはいい、ここは気に入っている」という
おだやかな製品談義だった
夜になり、酒の酔いも回ってきたのか、やがて
「天下のスノーピークが、こんなセコい物作るなよ」
「いやぁ、でも結構評判いいんですよ」
「そうじゃないんだ。小細工でウケを狙うんじゃなく
もっと本質的に凄いのを出してよ」
小型のくせに非常に明るいランタン『天』の輝きに照らされた
山井社長の少し困った顔が今でも思い出される
翌日、ぼくは山井社長から直接『天』を購入した
(もちろん、前夜話題にのぼっていた製品はこれではない)
こういう製品を作ってくれるから
ぼくはスノーピークが好きなんだ

ところで、この製品には重大な欠点がありました。収納時にはバルブのツマミを折りたたむのですが、バルブをしっかり閉めた状態で折りたたむと、ケースに収まるような角度で折りたためないのです。ケースに収まるようにするには、バルブを少し開いた位置まで回して折りたたまなければならない。まぁ仕舞う時がそれでもいい。問題なのが使うときです。この状態でケースから出してガスカートリッジを取り付けると…そう、バルブが開いているのでガスが出てきてしまうのです。カートリッジを取り付ける前に、必ずバルブが閉まっていることを確認する習慣を身に着けなければなりません。現行モデルもそうなのかなぁ。
それから、明るさに感動して購入してしまったのですが、一緒に買った『ギガパワーガス』のカートリッジが空になり、普通のブタンガスのカートリッジを使ったら、あの明るさが得られないことに気が付きました。しまった、ガスのおかげでもあったのか。まぁバランスという観点でみてもギガパワーガスの110g缶との組み合わせが一番美しいので、最近ではもっぱらユニフレームのプレミアムガスを充填して使っております(^^ゞ だってこっちが安く手に入るんだもの。
2003年、グローブをサンドブラストで加工してもらってオリジナルのマークを入れました。我が家モデルです。実用というよりは雰囲気を楽しむランタンとして、大切に使ってゆきたいものだと思ってます。